日本オペラ協会主催オペラ「咲く」
終演致しました。
9月からアップしていなかった…💦
今日目が覚めたら、お家がクリスマス🎄に飾り付けられてました💚2022年があと1ヶ月😅
「咲く」は、3年に渡り関わらせて頂きました。
台本作家の想いや、作曲家の想い、
指揮者、演出家の想いもヒシヒシと感じながら、
もちろん考えながらお稽古しておりました。
物語は、主人公の父親である俊幸が亡くなり、
引越しをするところから始まるのですが、
私自身、29歳の時に父が亡くなり、
実家を手放す際、なんにもなくなった家の中を見た時の言葉には出来ない、空虚感というか、さみしさというか、戻る場所、帰る場所が無くなる心細さというか…
主人公の聡子はあの時の私で、
私が演じた母の貴美子は私の母で、
そう思った時、あの時私の母はどうしていたかな?と思いながら、10年後の貴美子を演じていました。
私の母はとても気丈な人で、母の涙は数える程しか見ておりません。
でも、父の葬儀で、「こんなに早く父親がいなくなって、娘達は可哀想…。」と言って、しばらくは甘やかしてくれました。
ただ、そんな母にも、どことなく力はなくて。
何もかもなくなった部屋を見て、
母はどう思ったのか。どう感じたのか。
本当のところはわからないけれど、
私たち娘には、父の分も愛情を注いでくれました。
アリア「なにもかもない」は、私の目の前には、
あの時のガラーンとした部屋がありました。
生活の匂いも、想い出も、なんにもない自分の家。
ちなみに、母が若い頃、
私が子供の頃は怖かったです💦
パパも怖がってましたし、般若のような顔をしている事もしばしば(笑)
子育て中の「お母さん」は、どなたも、きっとそんなものだ!と(´-`).。oO
曲がった事、正しくない事は大嫌いだし、
でも私たちを全力で守ってくれました。
いろいろ考えたけれど、私はこの役を通して何を伝えたいかと言ったら、やっぱり「愛」です。
沢山の心配は、愛があるから。
娘を桜を、これ以上苦しませたくないから。
母が父や私たちに、セーターや手袋を編んでくれたように、私も俊幸に膝掛けを編みました。
歩けなくなって、車椅子に座る足が冷えないように。少しでも身体に負担がかからないように。
お客様に、少しでも伝わっていたらいいな。
共演者、スタッフさん、先生方、
私の迷いを晴らしてくれたお仲間に、
心から感謝しております。
一人では乗り越えてられなかったから。
同じ時を共に過ごして頂けて幸せでした。
私に貴美子を歌わせて頂いて、
ありがとうございました。
17日は父の命日でした。
少しの時間、空を眺めておりました。
HOSHI-NO-NAKAMA
星のなかま★ 【幾億の星々のなかで出逢えたことに感謝して・・・】をコンセプトに、ジャンルに捕らわれることなく、楽しんで頂けるコンサート等を企画・運営しています。
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